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2009-06-20(Sat)

『世間さまが許さない!』で気になった点のメモ(続き)

| 23:54 |  『世間さまが許さない!』で気になった点のメモ(続き) - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク  『世間さまが許さない!』で気になった点のメモ(続き) - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

 というわけで、『世間さまが許さない!』(岡本薫/ちくま新書)を読みながら気になった点のメモ:

以前はこちら


第3章 「日本的モラリズム」がもたらす「自由主義と民主主義」の機能不全

(「日本人は民主主義に向いていない」以降)

  • ルール違反の行動でもモラルにかなう行為なら免責されるってのは確かにそうだ。
    • ただまあ、(前にも書いたけど)モラルを優先しようとするのは欧米でも変わらないと思う。
    • 違うのは、欧米はルールを変えようとするけど、日本はルールを変えずにモラルを適用すること。
  • 官僚(お上)にモラル(正義)を実現してもらおうとしている、というのはちょっと違うと思う。
  • 日本では当事者が直接対立しないようになっているため、官僚(お上)は裁定する第三者として期待されてるんじゃないのかな。
    • マグレブ型だからってのもあるかもしれないし、狭いところで直接対立するのは不合理だからかもしれないけれど。
  • だからお上(官僚)に「訴える」けれど、それが実現しなくても問題ないというか。「訴えた」という事実が重要。
    • そして裁定が下ればそれには(比較的)素直に従う。
  • だから官僚(お上)以外に裁定してくれそうな第三者がいればそこに「訴える」し、裁定がくだれば従うんじゃないのかなあ。
    • その意味では、もはや中立の(にみえる)第三者なんていないのが問題なのかもねえ。
  • 「反権力」=「権力好き」ってのはそう思う。
    • 権力嫌いな人はそもそも権力に関わろうとしないしね。
  • ちなみに、「自分たちの利益」を「社会正義」とすり替えるのは、本当にそう思ってるからじゃなくて、そう主張したほうが利益が実現する可能性が高いからじゃないのかな。
    • このあたりはよく分からないけど。確かに「本気かも?」と思えるときもあるし。
  • 確かに多数決は嫌ってるよね。
    • おかげで助かってる部分もあるけれど。
    • このあたりは狭い国土でなんとかするための知恵だったんじゃないのかな。

「自由と民主主義」がもたらす「日本的モラリズム」の機能不全

  • 「自由と民主主義」に絶対座標の原点(神さま)が必要ってのは分かる気がするよ。
    • 日本は相対座標だから相性が悪いでしょう。
    • 「自由と民主主義」のおかげでうっかり自分を「絶対座標の原点だ」って勘違いする人が増えた可能性はあるのかもね。
  • そう考えると天皇制は「かりそめの原点」としてはそれなりに上手く機能していたのかも。
    • 間違って「自分が原点だ」って勘違いしないために。
  • この本では「世間さま」が同一であると仮定しているけれど、僕はそうは思えない。
  • 自分の身の回りの「世間さま」と「余所さま」が違ってことをちゃんと知っていると思う。
    • ただまあマスメディアによって多少の勘違い(世間さまと余所さまの境界を間違えること)は増えたかもしれないけれど。
  • 「世間さま」と「余所さま」が違うからこそ、直接の対立を避けて「お上」の裁定を仰ぐんじゃないのかな。
    • 絶対的な拠り所がないんだから。話し合いなんて無理でしょ?
  • 「謝罪」とか「誠意」を求めるのは仕方ないのかもしれない。
    • 問題があるとすれば、それを収める第三者がいなくなったこと。
    • 昔はお上や官僚がやってたはず――いや、今でも官僚はそういうことをしてるはず。対立が増えて追いつかなくなったのかもしれないけど。
  • 会社については、戦後は会社=「世間さま」だったからじゃないのかなあ。
    • このあたりは実感に乏しいのでよく分からない。
  • ちなみに今はネットコミュニティが「世間さま」(の一部)を構成していると思う。
    • 「裏切り者!」的な反応はよく見かける気がするし。
  • そうそう、今は複数の「世間さま」に属してるのが普通で、ひょっとしたらそのへんが昔とは変わっているところなのかも。
  • ルールに対する考えが甘いってのはそうだろうな。
    • 日本では小さな「世間さま」ごとに(暗黙の)ルールがあるのが当然で、うっかり日本全体を大きな「世間さま」にしようとしたのが機能不全の原因ではないかな、と疑ってる。
  • 裁判を避けるのは直接対決を忌避するから(これは前述の通り)。
  • 僕は「同質性」が破壊されたとは思わない。
    • 昔から「同質性」なんてなかったから。
  • 自分の「世間さま」と「余所さま」の境界が認識できなくなっただけでは?
  • (前にも書いたけど)「システムの問題」を「モラルの問題」にしちゃうのはイヤ。

「世間さま制」にしたら?

  • 現在の政治家も「世間の空気」を読むのに敏感な方々がなっていると思うんだけどなぁ。
    • そういう意味である程度はちゃんと「世間さま」システムが働いている、はず。
    • たまに「世間の空気」が読めない政治家がいてがっかりするわけですよ。
  • ちなみに官僚は「第三者としての裁定者」ね。
    • 加えて「世間の空気」を読む能力も要求されているんじゃないかな。
    • たまに「世間の空気」を読み違えて叩かれたりもするけれど、概ねうまく機能してるんじゃないでしょうかね。
  • 今の政治がうまく「世間さま」を反映できなくなっているとすれば、昔は地域=「世間さま」で、ちょっと前までは会社=「世間さま」だったけど、最近は他にも「世間さま」が増えているからじゃないのかな。
    • だから地域に代表にしか投票できない今の選挙システムでは今の「世間さま」に対応できないのかもしれない。
    • もっとも「世間さま」の代表は選挙で選ぶ必要なんかないので、必要であれば「世間さま」を代表する団体を作って政治家や官僚に存在をアピールすれば解決するのかもしれない(たとえばMIAUみたいに)。
  • ちなみに「世間さま院」みたいに、日本全体を「世間さま」と見立てるアプローチはダメだと思う。
    • そんな日本を代表する「世間さま」なんて存在しないから。
  • そうじゃなくて、小さな「世間さま」単位で利害の調整を徐々につつ上に訴えていくのが日本で上手く機能するシステムだと思う。
  • 超間接民主主義というか。ボトムアップ民主主義というか。
  • 今までも業界団体はあって、そのへんが調整してきたんだろうけれど。
  • ここ最近はネットのおかげで「世間さま」が増加してきたのに、それを代表する団体が不足してきたから問題が起こっているのかもしれない。
    • 最近は徐々に増えてきてる感じもするから、そのうち適当に調整されてくるんじゃないのかな、なんて思ってたりもするのですが。

 ――感想としてはこんな感じ。

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2009-06-19(Fri)

梅田望夫さんに訊ねてみたいこと。

| 08:42 |  梅田望夫さんに訊ねてみたいこと。 - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク  梅田望夫さんに訊ねてみたいこと。 - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

 日本にはオープンソース的活動が根付いていないと言われていたので、下記の点が気になりました:


  • 日本の「オープンソース的」プロジェクトとしては「青空文庫」がありますが、知っていますか?
  • 同じく翻訳プロジェクトとしては「プロジェクト杉田玄白」がありますが、知っていますか?
    • また、経済学者のクルーグマン教授の論説はよく翻訳されていますが、知っていますか?
  • CONTENT'S FUTURE』はCCライセンスですが、
    • CCライセンスについて知っていますか?
    • 「翻訳自由」より幅広く利用できることをどう思いますか?
  • 上記活動は全て「サブカルチャーの領域」だと思われていますか?
  • 上記活動についてどのような評価をなされていますか?

 ――もしよろしければ、お答えいただければ幸いです>d:id:umedamochioさん

(上記活動についてはたまたま僕が知っていただけのものですので、世の中にはもっと沢山の活動があるのではないかと思っています)



 ちなみに政治的な話題についても、わりと経済学者の方はウェブ上で建設的な意見を交換しているように感じます(僕がたまたま見かけた範囲では)。



なんでこれらを梅田望夫さんに訊ねたいのかというと、

| 13:13 |  なんでこれらを梅田望夫さんに訊ねたいのかというと、 - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク  なんでこれらを梅田望夫さんに訊ねたいのかというと、 - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

 僕は「オープンソース的」な活動は日本でもそれなりにあると認識してるので、いったいどこに梅田さんとの相違があるのか気になったのです。

 仮説として


  • 梅田さんと僕の認識の範囲が違う(たまたま梅田さんが日本の「オープンソース的」活動を知らない)
  • 認識の仕方が違う(梅田さんは日本の「オープンソース的」活動が全て「サブカルチャーの領域」に見えている)
  • 梅田さんが「オープンソース的」活動に求めている理想があって、それ以外は「オープンソース的」活動とは認めていない
    • その場合は理想とする「オープンソース的」活動を具体的に説明すべき、だとは思うけど。

――のいずれかなのではないかな、と思ったんですね。

 ご本人が自覚しているかどうかも分かりませんでしたので、そのへんがはっきりする質問を考えてみたわけです。


 どこで認識のズレが生じているのかを知るのは梅田さんにとっても有益だと思いますので――そうすれば梅田さんの発言に反発している人々が何に対して反発しているのか分かりますし――どこかで説明して欲しいなと思っています。

 その時は別に僕の質問に回答しなくても構いませんので。


ちなみに

 おそらく梅田さんは認めないと思うのですが、いわゆる電突(電話突撃)も「オープンソース的」な社会活動だと思っていますし、他にも個人的な領域では割とたくさんの活動がなされています。

 学術的な事についても、少なくとも経済学関系についてはあちこちで活動がなされてますし(これは個人的に興味があるからたまたま知っているわけですけれど)。


 ウェブが「残念」なのは、個人の興味のある事柄以外のことを知る方法が弱くて、どんどんタコツボ化している事じゃないでしょうかね。

(梅田さんもタコツボに籠もっているという意味では「残念」だと思います)

 これは以前から言われている事ですし、日本だけの事でもないですけれど。



欧米はトップダウン文化、日本はボトムアップ文化

| 23:46 |  欧米はトップダウン文化、日本はボトムアップ文化 - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク  欧米はトップダウン文化、日本はボトムアップ文化 - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

――だと思ったんですが、どうでしょう?

 いや、欧米については詳しくないので違うかもしれませんが。


 日本がボトムアップ文化なのは間違いないんじゃないかとか、だから日本的なネットの使い方は身近な事に関するものが多いんじゃないですかね?

 オープンソース的な活動で思ったんだけど、たぶん日本の料理レシピは世界で最強になってるんじゃないのかなあ。レシピの公開はまさに「オープンソース」ですよね?


 ちなみに身近なネタだからといってそれらをサブカルチャーとくくるのは間違っている――ってかサブカルチャーってメインカルチャーに対するカウンターカルチャーのことを指すよね、そして日本にはいわゆるメインカルチャーってないよね――と思うし、ジャンルを限らずにネットを見渡せば相当いろんな事がネットで「オープンソース的」に知識が集約されていると思うんですけどね。


 そんな感じでネットが盛り上がってきたおかげで最近はブログを精力的に更新されてる政治家の方々も結構いるみたいですし。これは投票行動に結びつくという意味で、利益が分かりやすいからでしょう。

(あと、テレビに頼らなくても知名度が上がるのが大きいみたい)


 そんな感じで、日本では個人の利益ベースでネットの利用が増えていってるんじゃないかな。


 ちなみに専門家があまりネットで語らない点については、市井の学者とか下町のエジソンみたいなのがごろごろしててちゃんとした専門家に対する敬意がちょっと低かったりするし、ネットで色々語るにはコストばかり大きくて利益が少ないからかもしれません。

 だからもし専門家にもっと出てきて欲しいのなら「こんな利益があるよ」って事を分かりやすく具体的に、できれば実例を混ぜて紹介していくのがいいんじゃないでしょうか。

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2009-06-17(Wed)

__autoload()の挙動がおかしくね?

| 14:46 |  __autoload()の挙動がおかしくね? - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク  __autoload()の挙動がおかしくね? - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

――と思って調べたら、微妙に違う気もするけど、たぶんこれ。

 うーん。やっぱ誰も使ってないんじゃろか?

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2009-06-16(Tue)

PHPのマジックメソッドやSPLってかゆいところに手が届かないのな。

| 18:15 |  PHPのマジックメソッドやSPLってかゆいところに手が届かないのな。 - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク  PHPのマジックメソッドやSPLってかゆいところに手が届かないのな。 - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

 booleanに変換するときの挙動を変えたかったというか、Iteratorなオブジェクトでcount()が0の時はfalseになって欲しかったというか。

 そうすれば配列と等価に置き換えることができて便利なのにね。

(Countableインターフェイスを実装すればよしなにしてくれるかと思ったけど当然そんなことはなかったし、ArrayObjectクラスは中身が空でもtrueになっちゃうので、既存のArray型の代替にはならない)


 ま、いつものことですが。

(マジックメソッドに__toString()しか用意しないのはなぜだろ? 全ての型に対して用意しておけばいいのに)

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2009-06-13(Sat)

梅田望夫さんに『世間さまが許さない!』を薦めたけれど、内容に全て賛同しているわけではないのです。

| 22:54 |  梅田望夫さんに『世間さまが許さない!』を薦めたけれど、内容に全て賛同しているわけではないのです。 - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク  梅田望夫さんに『世間さまが許さない!』を薦めたけれど、内容に全て賛同しているわけではないのです。 - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

 というわけで、『世間さまが許さない!』(岡本薫/ちくま新書)を読みながら気になった点のメモ:


第1章 本当に日本人がダメなのか

  • 日本(日本人)が外国――特に欧米――を無理に真似する必要はないと思う。
    • ただ、ヨソのいいとこを真似するのはそれはそれで日本的ではあると思うので、「真似するな」とも思わない。特に欧米と違って「あらゆる外国のことを気にする」のは日本くらいだと思うし。
    • 欧米は欧米しか見てないしね。
  • 日本人が基本的に「ルールよりモラル」で物事を判断/評価しているってのは説得力がある。
    • ただ、欧米も最後は「キリスト教的モラル」なんじゃないのかな? って気はするんだけれど。
    • その意味で「同じモラルを前提としている」のは、日本も欧米も変わらない。
  • ルールとモラルが食い違っているときに
    • ルールを変えるのが欧米
    • ルールを変えずに「世間の空気」を変えるのが日本
    • ――なのかもしれない、とは思う。
  • 日本がルールを変えないのは、ルールを変えるためのコストがやたら高いから
    • cf.憲法改正にまつわるいろいろ
  • というか、日本は無駄に器用なので(所与のルールでなんとかするのが得意なので)、ルールを変えてなんとかしようという発想が薄いのでは?
    • 欧米がルールを変えても、それならそれで対応しちゃうというか。
  • そういえば、日本がルールを変えようと思わないのは「自然が過酷であり、それに適応して生きてきたから」みたいなことを養老孟司が言っていたような気がする。
    • 自然環境を変えるのが欧米、自然環境に合わせるのが日本、みたいな。

第2章 何でもモラルで考える「日本的モラリズム」という文化

  • 「システムの問題」を「モラルの問題」にしてしまう、というのは確かによく見かける光景だし、その点に関してはイヤだなと思う。
    • 「がんばる」「気をつける」とかありえんだろ、みたいな。
  • 同じように「コストの問題」も「モラルの問題」にされちゃうのがイヤだ。
    • そのコストではどうにもならないちゅうねん。
    • そういうときに「がんばる」「気をつける」で済むのはありがたいとは言えるけど。まあ改善はされんよな。
    • 問題を解決するためのコストを出さないんだから。
  • 「国益を明示しない」のと「ポジショントークを嫌う」のは同根なのかねぇ。

第3章 「日本的モラリズム」がもたらす「自由主義と民主主義」の機能不全

  • 「内心の自由」が認められていない、というのはよく感じる。
    • おかげさまで子供のころからいろいろ揉めてたので……。
    • そういやアナウンスなどで「ご理解とご協力」とか言うのもこのせいか。聞くたびに「協力はするけど、理解はできん」とか思う(そもそも理解するための説明をしないし)。
  • 「責任」が分からないのは「自由」を知らないから、ってのには説得力がある。
    • 自由に発言して炎上したときに相手のせいにしてみたりね。
  • 自分の「自由」と他人の「自由」は対立するわけだけど、対立した時の対処方法を知らないというか。
    • 政府(行政)に何かを訴えるのは、それが正義(世間さまのモラル)だと思ってるからじゃなくて、互いの正義を仲裁するのが政府だと思っているからなのかもしれない。
  • 「心をひとつに」とか「同じ気持ちで」みたいな標語で行動するのは個人的にはイヤ。
    • 同じ理由で「心」とか「気持ち」とかを全面に出している意見や議論は相手にしない。


 「日本人は民主主義に向いていない」以降へ続く

石川石川2009/06/15 08:24大人について考えた方が近道だと思うけどなぁ。団鬼六さんによると、将棋界というのは童心にかえるところが最大の魅力らしいので。ネットももともとは、童心の里だったけど、こう人がいっぱいいたら、まず大人になれないと社会として維持していけなくなっただけ。親が子供に対して、自分の子供を残念だなんていったら最悪。子供が自分の親を残念だというのは、ま、いいですけどね。で、世の中、結構、理想の父や母を追い求めている日本人は多い。外国人は、とくに欧米はここは、すっきり自立しているから大人だとも言えるかな。

bn2islanderbn2islander2009/06/19 00:44読みましたのでコメントします。とても面白いのですが「官僚の開き直り」と受け取れなくもないですよね。そこがまた面白いと思うのですが。

>その意味で「同じモラルを前提としている」のは、日本も欧米も変わらない。

その辺りは本の中でも触れておられますね。

違うのは「宗教によるモラル」は絶対的なものであり、少々の事では揺らがないのに対し、周囲に合わせるという「日本的モラリズム」は、相対的なものであり、分裂しやすいものである。「日本的モラリズム」と「自由と民主主義」の相性が悪いと言う事なのでしょうね。

非キリスト教の移民を大量に受け入れているアメリカが、将来において「モラルが分裂するのではないか」との指摘は、さすがに岡本薫だけはあるなと思いました。

asakura-tasakura-t2009/06/23 00:05後半のメモを書いてて思ったんですが、「日本的モラリズム」=「世間さま」っていうのは適用できる範囲が狭いのに、それを無理矢理広範囲に適用しようとしてるから齟齬が起こってるんじゃないですかね。
(だから狭い範囲なら今でも上手く機能してるというか)

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2009-06-01(Mon)

梅田望夫は『世間さまが許さない!』(岡本薫/ちくま新書)を読むべきだ。

| 23:31 | 梅田望夫は『世間さまが許さない!』(岡本薫/ちくま新書)を読むべきだ。 - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク 梅田望夫は『世間さまが許さない!』(岡本薫/ちくま新書)を読むべきだ。 - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

 d:id:umedamochioさんには是非とも『世間さまが許さない!』(岡本薫/ちくま新書)を読んで欲しいと思いました。お金を出したくないのならちくまの担当に言えば献本してくれるでしょうし、長文を読みたくないなら第1章だけでも構いませんので、是非に。

 もしお読みいただければこの辺(や、あちこち)で発言されているウェブの日米比較がいかに無駄なことなのか分かっていただけると思います。

(無駄であることを自覚されて発言されているならともかく、そうじゃないみたいですし)


 ちなみに。この本に書かれている通りの発言をしていることから察するに、梅田さんは典型的な日本的感性の持ち主なんだと思いました。

(だから自分の思うようなネット社会になっていないのを愚痴ってるわけです)


そういえば昔は

 結構梅田さんのことをチェックしてたんだなー、とか思って昔のエントリーを眺めてて今でも引っかかったのはこのあたり:


おまけ

 直接関係はないけれど、『驕れる白人と闘うための日本近代史』(松原久子/文春文庫)も面白かったです。

 最近は「驕れる白人に憧れる日本人」と闘う必要がありそうですが。

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