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2010-08-31(Tue)

電子ブック関連の雑感(2010年8月期)

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 今月は既に本田さんにツッコミを入れてます


絶版より復刊

 「絶版堂」について色々語りたい人はその前に復刊ドットコムについて確認するべきだし、電子版を望むなら復刊ドットコムの人に「なぜ電子版をやらないのか」を聞いてみればいいのにね、とか思った。

 電子版をやらないのは「需要がないから*1」だったような気がするので(未確認)、「電子版で復刊希望!」とかしてみるといいんじゃないかな。投票する人が多ければ電子版で復刊するかもしれないよ。


電子書籍とウェブの違い、再び

 「電子書籍についての私的考察メモ」を読んで、「やっぱモニタで長文読むのはつらいなー」と思ったのですが、つらい理由が2つあった。

 1つは「発光体で文字を読むのがつらい」点。iPadよりKindleなりNookなりSony Reader*2なりがよいと思うのはそこだ、とポメラユーザーとしては思います*3

 もう1つは「スクロースする媒体は、中断したあとで再開するのがつらい」点。これは「ページネーション大事」って話なんだろうけど、この辺は詳しくないのですよね。。。


 その記事中に僕がちょっと前に気にしてた「電子書籍とWebテキストの違い」という項目があったので、ちょっとコメントしてみる。

» ・パッケージングされている

→ コンテンツがスタンドアロンで独立している。ブログやTwitterなどのようにソーシャルではない。

 この点については僕も同じ事を書いた。

» ・有料である

→ 無料であってもフリーではなく「ゼロ円の商品」として流通されている(ように見える)。

 僕はこの点は重要ではない気がしている。そもそもpdfはフリーで流通してるじゃないですか。

» ・提供されるコンテンツの種類

→ 日記や散文ではなく、小説やルポ、ハウトゥガイドなど。コンテンツとして完結しているもの。

 「完結している=パッケージ」だと思うので、これは最初の「パッケージ」の繰り返しに過ぎない気がします。

» ・コンテンツのボリューム

→ 文字数にして最低でも数万文字以上。ページ数では100ページ以上あたりか。それよりも多い分には問題ないが、少ない場合「書籍」としての認知はしにくくなる。

 これも「パッケージ」の問題じゃないのかな。

 ただ、「紙媒体」なら束の厚さで価値を判断できるけど*4、電子媒体はどうやって価値判断をするのか、ってのはいつも疑問に思ってる。

 ……あ、この場合の「価値」は「価格」とほぼ同義ね。前にも書いたけど、紙媒体は基本的に装丁・判型・束で値段(=価値)がだいたい決まってるのですよ。

» ・縦書き、明朝体などの組版

→ 書籍のメタファーとしては有効だが、ケータイ小説などの成功を見ると、普通の人はそれほどこだわりや意識していないのかもしれない。送り手(出版側)が考えるよりも、禁則や組版に対する一般人の要求は低いところで成立することがある。

 僕は大変気になるので軽視して欲しくないのですが、普通の人があまり気にしてないってのはその通りかもしれません。ただ、売りモノにする場合(=お金を出して買う時)は気にされるんじゃないのかな、って気もします。

 あと、個人的には縦書きのほうが長文を読む時は快適です。横書きの文章は断片化してないと読めないというか(ネットの文章とか技術系の文章は長文としては読まないし)。

 これは個人の経験の差だけなんでしょうかね。

» ・手に持ってどこでも読めるデバイス

→ ハードウェア毎の特性が違うため、出版時にどのデバイスを選択するのかが重要。また互換性や保存性の問題もある。

→ インターフェイスやガジェットとしての快適性。これについては後にもう少し詳しく考える。

 デバイスやインターフェイスは「出版時」ではなく「販売(購入)時」に選択できるようになっていればいいんじゃないですかね。

(だからこそ中間フォーマットがどうの、という話をしてるんだと思ってた)

» ・ページングされていること

→ スクロールではなく、表示が1枚ずつページ切り換えしていくこと。また、ウインドウ内でページ全体が最後まで見渡せること。実はこのあたりが一番重要かもしれない。

 さっきも書きましたが、これは結構重要な気がします。


 この記事では「電子書籍の本質」を「文字の検索や選択コピーが可能なこと」と書かれていますが、それすら「本質」ではないですよね。だって写真集や漫画にそんなのいらないじゃないですか。

(「文字が主体である本」のみを「書籍」と定義しているのかもしれませんが)

 僕は以前も書いたように「電子書籍の本質」は「同一のインターフェイスで各パッケージを読める事」じゃないのかなと疑っているのですけどね。

(なので、アプリによる電子書籍販売は時代の徒花だと思ってますし、現状の電子書籍が不快なのはインターフェイスがバラバラな点にあると思ってます)


 「リキッドは不要では?」という話で「老眼対策ならデバイスを大きくすればいいじゃん」と書かれてて、なるほどその通りだなと思いました。うん、リキッドはいらんかもね。

 ただ、だからといって紙媒体向けの版面をそのまま使うのは止めて欲しいと思うのですよ。今後のデバイスでの表示が見開きを基準にするなら問題ないのですが、おそらく単ページ表示が標準になるでしょ?*5 だとすれば現在のように左右ページでレイアウトが違う=ページをめくるたびに交互にレイアウトが変わるのは不快ですから。それくらいは調整して欲しいところであります。


追記(2010-09-09)

b:id:ks1234_1234 [出版, 電子書籍, ガジェット] 「手に持ってどこでも読めるデバイス」 わたしは読書メイン通勤時の文庫読みなんですわ。それに勝てる媒体はまだないと思う。といいながら、Kindle使ったことないですが。▼全部がデジタルである必要はない、と。 [2010/09/04]

 確かに。文庫や新書はコンパクトでいいんですよね。

 A6判~B6判くらいならいい感じじゃないかと思うのですが(普段持ち歩いている本と同じサイズなので)、今の電子ペーパーだと解像度が足りなくてちょっとつらそうです。新しいKindleでも日本語を表示するには14pt以上でないとダメみたいですしね。

 ……そういや14ptで指定した時にKindleで表示される大きさはどれくらいなんだろ。本当に14ptだとかなり大きいと思うのですが。


b:id:worris [ebook, interface, id_asakura-t] やっぱりページング必要なのかな。インターフェースは触ってみないと何とも言えん。だから→「デバイスやインターフェイスは「出版時」ではなく「販売(購入時)」に選択できるようになっていればいい」 [2010/09/04]

 多分スクロールよりはページングのほうが快適じゃないかと予想しています(その理由を書きました)。

 ちなみに僕は自由原理主義者じゃないので、あるデバイス用に買った電子書籍が多のデバイスで読めなくても仕方ないと思っています――というか、せめて規格で画面比を固定*6しないとどうしようもない気がするんですけどね。最近はなんとなく「電子書籍はB6判を基準にしたPDFで統一」でも充分な気がしてます。それなら文庫サイズやハードカバーサイズに縮小・拡大しても問題なく読めそうですし。

*1:より正確には、需要にあわせて価格を決めると高値になり、その値段で購入してくれないから。

*2:どうでもいいが、もっといい名前にはしないんかね? 少なくとも日本で売る時は別の名前にして欲しい。

*3:いや、ほんとにポメラで文章書くのはなかなか快適なのですよ。「ビュワー機能載せて」という人を度々見かける程度には見やすいです。

*4:実際には紙の厚さによってページ数が変わったり、組版によって文字数は変わってるのだけれど、気にしてる人はあんまりいないよね。

*5:個人的には畳むことで画面を保護できるという点でも見開きが標準になって欲しいのですが、コスト的に無理そうですしねぇ。

*6:というか、1:√2の比率のみにしとけばいいじゃん。

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2010-08-24(Tue)

そういや「ケータイ小説」の売上ってどれくらいなんだろ?(あるいは、今週の『気まぐれコンセプト』)

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 「コミックや写真集」は「書籍」じゃなくても「ケータイ小説」なら「書籍」に含まれるはずなので、どれくらいの売上――おそらく広告売上でしょうけど――になるのかも調査すべきだと思う今日この頃。

(もはや下火で、あまり売上がないのかもしれませんけれど。角川が「魔法のiらんど」を買収していたので、まだまだ収益力があるのかもしれないし)


 ――なんて思っていたら、今週の『気まぐれコンセプト』で「ブログ本の電子書籍をiPadで読んでるけど、直接ブログ読めばいいのでは……?」的なネタが出てました。

 僕はいちおうウェブでなく電子書籍であるべき理由はあるとは思っているけれど、まあフツーは「ウェブでいいじゃん」って思いますよねぇ。

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2010-08-23(Mon)

PHPでvar_dump()を使うと例外をcatchできないケースがある?

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 例によって原因はよく分かりませんが、ずっとハマってました。。。

  • 通常は var_dump() したあとでも throw new Exception() したものを try{} catch(){} で捕捉できる
  • 同じページに複数回アクセスした場合は、何故かvar_dump()したあとの例外を捕捉できない
    • print_r()やecho var_export() による出力なら問題は起こらない
      • (訂正)print_r()やvar_export()でも問題が起こった
    • var_dump()しても問題ないケースもある。
      • var_dump()するものの中にExceptionのサブクラスがあると問題が起こるのかも。

 再現する最低限のコードを作ってみるべきとは思うのですが、「PHP業界では有名なバグなんじゃね?」という気もするので放置予定。


追記

 Exceptionおよびそのサブクラスをvar_dump()等してると、それ以降が実行されない可能性があるっぽい。

 例外をキャッチできないとかそういうレベルではなかった。


 念のために環境を書いておくと、

  • PHP Version => 5.2.13
  • セッション有効(session_start() している)
  • session_set_save_handler() でDBに保存してる

――くらいかな。あまり関係なさそうだけど。

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2010-08-20(Fri)

本田雅一さんの「電子書籍2010夏」を読んで気になった点のメモ。

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 北米の出版市場については知らない点について多いので参考になったのですが、他方で日本の市場についてはきちんと調査されてないような印象でした*1

 以下、「電子書籍2010夏」から適当に引用しつつ。

 米国の書籍市場は少し前までバーンズ&ノーブルとボーダーズという、2つの巨大書店チェーンが市場を支配してきた。2008年の数字で恐縮だが、バーンズ&ノーブルは全米726店舗、ボーダーズは515店舗の大型書店を全米に展開。毎年のように出店数を増やしてきた。

 実は日本でも書店の総売場面積は最近まで増えているんですね。

 書店の数が減ってはいるのですが、それは主に小規模店で、大型店が増えたために総売場面積は(少なくとも2008年までは)増えています*2。それがいよいよ総売場面積も減少に転じたらしく、一部で騒ぎになってたような記憶があります*3

 その意味で記事の後半に

 収益性が悪化すれば、回復見込みのない店舗は次々に閉店せざるを得ない。例えば2009年に新規出店された書店は286あったが閉店ははるかに多く951店舗。つまり665店舗が純減数だ。

 

 すると閉店した店舗の売り場から出版社に、大量の本が返品されてくる(前述したように委託販売の形式を採っているから)。市場が30%小さくなるということは、売り場面積もおよそ30%減ると考えられるので、おおよそ2,000~2,200億円分の本が、各出版社に返品されて戻ってくるのである。すると、とたんに経営が苦しくなる出版社が増え、中には倒産となるケースも出てくる。

――なんて書いていて、日本の出版市場についてまるで調査せずに適当な印象で書いているのが分かります。

(それ以外にも日本の書籍市場に関する説明は間違ってる点が多々あるみたいなので、ちゃんと取材して訂正記事を書いて欲しいところです)


 まあそれはさておき、「2つの巨大書店チェーンが市場を支配してきた」というのが事実なのだとしたら、出版社も含めて北米は寡占状態になってるのでしょう。そこが書店も出版社も数が多い日本との大きな違いのような気がします。

(あとは書籍と雑誌が分離している(らしい)のも大きな違いでしょうか)

 逆に似てる点と言えば、日本のAmazonが書店トップの紀伊国屋を抜いたと言われたのが同じ時期だった(気がする)ところでしょうか。


 その記事のブックマークコメント

b:id:ks1234_1234 [電子書籍, マーケティング, 海外, 出版, デジタル配信, ビジネス] というか、アメリカでも成功しているのは、「紙の本もデジタル本も両方扱っているところ」であることをもっと強調したほうがいいのでは。あと、日本がiPadを妙に電子書籍リーダーにしたがりすぎてる現実を(くりごと [2010/08/20]

――という指摘があって、確かにその通りだなと思いました。

 その意味では大日本印刷がbk1で何かやるらしいのは期待してはいます。

 ここで楽天ブックスに期待できないあたりが日本のネット業界のダメなところじゃないかって気はしますけどね。

(少なくとも「電子ブック端末」に投資したりするネット企業はないでしょ)


追記(2010-08-23)

b:id:ks1234_1234 [出版] すくなくとも東京ではジュンク堂が店出すたびに「店舗面積」更新してて元気よかったですな。▼街書店が潰れる話で最近書くようにしてるのは、田舎街の八百屋や精肉屋はもっと早くとっくに潰れている現実。 [2010/08/21]

 「田舎街の八百屋や精肉屋はもっと早くとっくに潰れている現実」を忘れてる人は多いですよねぇ。他にも魚屋とか、ほぼ全部スーパーやコンビニにもってかれてます。

 他にも電気屋とか自転車屋も壊滅してるんじゃないかと思いますが――あ、自転車屋については売上でサービスの占める比率が多いので(パンク修理とかね)意外に残ってるのかな。


b:id:mohno [浅倉卓司, 本田雅一, 出版, 電子書籍, リテラシー, 修正した] 経産省の商業統計「書籍雑誌小売業」によれば売場面積は368万㎡(平成14年)→375万㎡(平成19年)。2008年の金融危機以降に減っている可能性はあるけれど、それは“書籍業界”に限った問題ではないし。 [2010/08/21]

 公取委の資料は「(株)アルメディアのデータを基に作成」で「126万坪(2001年)→141万坪(2008年)」とのことでした。その資料では2001年~2003年まではほぼ変わらずで、それ以降徐々に増えていった模様です。

 「売り場面積が減った」のが話題になっていた(気がする)のは、ここ数年は「売場面積が増える→店頭在庫が増える→出版社にはお金が入る」状態で、売れなくてもお金が入ってくる状況があったけどこれから苦しくなるよ、的な内容だった気がします。

(売れなくてもお金が入っていたという意味ではちょっとした「バブル」だったという事ですね)

 この辺については詳しくないので、実際どうだったのかは分かりませんけれど。。。


 そうそう、本田さんの記事の

2014年までに全市場の10%程度が電子版になると予想すると680億円

――という妄想に対してツッコミ忘れていたのですが、どういう根拠なんでしょうね。

 「電子書籍は安く」という圧力があるってことは部数的には10%どころか15%くらいを占める必要があるわけですし*4、全ての「書籍」が電子版で提供されないだろうから提供される書籍についてはそれ以上(おそらく50%くらい)が電子版として売れなくちゃいけないだろうって気もしますし、図書館等(及びおそらく法人でも)で電子書籍は買われないだろうことを考えると、端末が相当普及したと仮定しても市場の売上の10%を占めるのは厳しいと思うんですけどね。そもそもAmazonで売れてる紙媒体が全部電子媒体として売れても厳しいんでは?

 ……いや、紙媒体の書籍市場が1000億円を切るようなら売上の10%を占めるのも不可能ではないかもしれませんけれど。

(コミックや写真集を含めるなら、確実に占めますし)

*1:なので、北米の話についても保留付きで参考にすべきかもしれない。

*22008年の公取委の資料(pdf)のp.8より。

*3:ただしソースが分からないので、記憶違いかもしれない。

*4:紙媒体に対してどれくらい安く提供されるかにもよりますが。

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