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2010-09-30(Thu)

電子ブック関連の雑感(2010年9月期)

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 今月は『ルポ 電子書籍大国アメリカ』をベースに米国のペーパーバック事情から日本の電子書籍を類推してみたり、あるいは米国の書籍の値段やエージェントについてちょこっと書いてみました。

 同書を鵜呑みにしてもいいかはともかく、気になる指摘(というか、知らないアメリカについての事情)は他にもいくつかありました。ちなみに「Kindleでは$9.99で売られてるから素晴らしい」とか煽ってる人の記事は参考にしないほうがよさそうです*1


 あとは紙媒体を電子化するのにウェブとの親和性を気にしてもしょうがないんじゃないの?とか、スクロール表示するよりはページ送りのほうがいいんじゃないの?とか書いてます。ちなみにページ送りでアニメーションするのは大変ウザイので止めて欲しいです。あと、センターシャドーもいらない。この2点はアホかと思う*2


シャープのガラパゴスとかXMDFとか

 今月の話題と言えばシャープのガラパゴスを外すわけにはいかないと思いつつ、電子書籍端末としては全く期待していないので――だって電子ペーパーじゃないし、反射型液晶でもないから――個人的には興味ありません。

 ただ、クラウドメディア事業*3としてiTunes対抗的なサービスを立ち上げる事には期待しています。ケータイ向けサービスもやるみたいですし、ゲーム機やテレビ*4向けサービスもやるといいんじゃないですかね。


 あと、XMDFに対してネガキャンをしてる方々がいますが、だったらやはり独自形式を使っているKindleやiTunesBookStoreを同じくらい叩くべきじゃないですかね。

 というか、どの端末も基本的には専用形式じゃん。ゲーム機と一緒でしょ。なんでことさら日本のメーカーだけを積極的に叩くのが不思議です*5

*1:実際にはそうやって売ってるのは一部の書籍限定らしいですので。なんでもかんでも安売りしてるわけではないとのこと。また、紙媒体でも$9.99で売っていた時期があるらしく、色々酷い事になっていたみたいです。

*2:「裏写りを再現」とか聞いた時は「てめーら本を読んだことないだろ」と心底思った。

*3:というネーミングはいかがなものかと思うけど。

*4:少なくともAQUOSでサポートすべきでしょ。

*5:いや、中二病的に「日本のメーカーはダサイ、やっぱITはアメリカだぜ」って感じなんでしょうけれど。

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2010-09-24(Fri)

米国の書籍の値段やエージェントについて

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 引き続き『ルポ 電子書籍大国アメリカ』から気になった点へのコメントです。

(以前に書いたのは「米国のペーパーバック事情から日本の電子書籍を類推する」)

 今回は値段の件やエージェントについて。

  • アメリカおよびヨーロッパ諸国の書籍の値段は日本より高い
  • アメリカは大量発注すると最大で定価の55%までディスカウント
    • (ここがよく分からなかった。卸正味45%ってことなのか、これに取次分が加算されるのか)
  • ハードカバー(約25ドル)の分配:
  • 著者とエージェント(いわゆる印税)……約10%
  • 出版社(編集、印刷、製本、マーケティング)……約50%
    • うち、印刷・製本代……約10%
  • ディストリビューション(いわゆる取次)……約10%
  • リテイラー(いわゆる書店)……約30%
  • 電子書籍の印税は、新刊本は15%、バックリストは35%
    • ただし、今後変わる可能性はあるだろう
  • リテラシー・エージェントは印税の15%=全体の1.5%を受け取る
    • つまり、著者印税は基本的に8.5%ということ
  • エージェントや新人発掘、マーケティングなどもする
  • 基本的に著者は1つの出版社の専属である
  • 印税の一部は前払いされる

pp.085-115

 まずは値段について日本と比較してみましょう*1

 比率で比べると実感がわかないでしょうから、具体的な価格で比較してみます。

日本アメリカ
定価10001200
著者100102
エージェント--18
出版社600(印刷費:100)600(印刷費:120)
取次100120
書店200360

――となります。著者と出版社の取り分をほぼ同じにすると、「日本の書籍は1,000円」「米国の書籍は1,200円」になり、日本の書籍のほうが効率的に(安価で)読者に提供されている事が分かります。

(日本は常に15%引きで売ってるような感じですね)

 AmazonやiTunesの取り分で30%(+α)を主張しているのは、おそらくアメリカの書店(および取次)の取り分からきていて、「それでも紙媒体より安くなる(効率的)でしょ」ということなのかもしれませんが、米国的な取り分では日本ではほとんど安くならない(効率的でない)ことが分かります。


 エージェントの役割をみると、日本では担当編集が行なっている仕事のように思います。おそらく日本でエージェント的な活動をしていて評価されるような人は、おそらくどこかの編集部に所属することになるんじゃないでしょうか。

(編プロとかフリーの編集者みたいな感じですよね)

 担当編集が編集部を移るとそれに伴い作家が移るケースもそれなりにあるみたいですし。

 また新人の発掘やマーケティングもせずに売れている作家に付いて出版社と交渉するだけのエージェントは、ただのゴロツキ扱いされそうです*2


 著者が1つの出版社の専属という話で気になるのは、バックリスト(既刊)はそこそこ売れてるけど新作が売れなくなった著者の扱いがどうなっているのかが気になります。飼い殺しなんですかね?

 あと、日本だとレーベルによる違いが結構大きいと思うのですけれど(書ける内容にしろ売れる数にしろ)、米国だとそういう区別はないのかが気になりました。


 印税の前払いされて売れなくても返さなくていいのが特殊だとか書かれていましたが、日本でも刷り印税の場合は印刷部数に応じて支払われて著者は売れなくても返却する必要はないのだから、似たようなものだと思います*3

 電子書籍では実売に応じた金額しか著者に入らないのは一緒なので、同じ理由で日本でも電子書籍のみで出す著者はほとんどいないでしょう。


追記(2010-09-30)

b:id:ks1234_1234 [電子書籍, デジタル配信, ビジネス, 出版] アメリカ「(いわゆる印税)…約10%」で、エージェント1.5%、著者8.5%。前に誰かがアジって言ってた話と現実はだいぶ違うみたいね。▼「(いわゆる取次)…約10%」日本は30%だと記憶している。高い。利便の差は不明 [2010/09/26]

 日本の取次も約10%だと思いますけれど(少なくとも過去に調べた範囲ではそうなってました)。

 日本の30%っていうのは「取次+書店」じゃないでしょうか?

(取次から出版社入るのが約70%なので、取次が約30%とってるように見えるかもしれませんけれど)

*1:日本での大雑把な内訳は以前書いたものをベースにしています。

*2:日本でエージェントの話をする人は出版社の交渉のことのみを気にしているみたいなので。あれらは全部ゴロツキですよね。

*3:支払時期が前になるのが大きいとも思いますけれど。日本だと担当編集が前払い(貸している)という噂もありますしね。

2010-09-23(Thu)

米国のペーパーバック事情から日本の電子書籍を類推する

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 『ルポ 電子書籍大国アメリカ』を読んだのですが、日本の出版事情についてはほとんど知識がないにも関わらず決め付けで語っていたりするので*1、同書のアメリカの記述についてもどれくらい正しいのか眉に唾を付けて読む必要がありますけれど、興味深い指摘もいくつかあったので簡単に感想を書いていきます。


マスマーケット・ペーパーバックについて

 ペーパーバックについて書かれていたことで気になった点は以下の通り:

  • アメリカで売れ行きが落ちているのはマスマーケット・ペーパーバック
  • 紙質や装丁は非常に悪い
    • 日本の文庫本と比較されるけれど、全然違うもの
  • ハードカバーなどから落ちてくるペーパーバックの印税は通常より安い(6%程度)
  • ペーパーバックの売れ線はロマンスやSFで、これらが電子書籍で売れている分野
  • ロマンスは女性向けで、様々なサブジャンルがあり、大量に制作されている
  • ペーパーバックは保存されず、読み捨て
  • ロマンスを買う女性は購入内容を知られたくないため、電子版が売れている
  • SFもサブジャンルが多く、大量に制作されている

pp.026-037

 これらを読んだときにまず思ったのは「日本の漫画みたいだ」ってことです。

 紙質が悪くて読み捨てるペーパーバックはまさに日本の漫画雑誌みたいですし、ジャンルがロマンスやSFってのも、まあ似ている。

 そしてそれらが電子書籍として多く読まれているんだとしたら、これはまさに日本のケータイ向け電子書籍と同じように見えます。そう考えると、アメリカを参考にするよりは日本のケータイを参考にしたほうがいいんじゃないの? って気がします。

 実数などは書かれておらずあくまで著者の印象論でしかないようなのですが、もしアメリカで売れているものがこれらのペーパーバックなのだとしたら、やっぱり漫画向けの端末を出して漫画を沢山売るような体勢を作るのがいいんじゃないかって気がします。

(そういや過去の電子ブック端末も漫画を売ろうとはしてなかった気がするので、それが敗因なのかもね――とはいえ、漫画の単行本は安価なのでそれで売上を上げるのは大変なのですが)


 その意味ではKindleは流行らない気がしますけど(漫画を読むには不十分だから)、ペーパーバック作品に近い「ライトノベル」を大量にリリースできれば需要はあるのかもしれません。

 もっとも、ライトノベルのカラー表紙/口絵に対する需要が大きいのであれば、やっぱり売れないでしょうけれど。


(つづき:米国の書籍の値段やエージェントについて

*1:また、根拠もなく「アメリカはよくて、日本はダメ」という前提で語っていることが多いのも信憑性が薄く感じる理由です。

リンガリーナリンガリーナ2010/09/26 08:40誰もアメリカが良くて日本はダメなどとは言っとらん。読解力ないの?

asakura-tasakura-t2010/09/26 12:33 リンガリーナさんはちゃんと読まれましたでしょうか。少なくとも日本の出版社に対しては不当な揶揄をしていますし、アメリカについては肯定的に書いてる部分が多かったと思います。
 それに一番の問題は「日本の出版事情についてはほとんど知識がないにも関わらず決め付けで語っていたりする」点で、ゆえにアメリカの記述を信用しにくい点だと思っています。

2010-09-22(Wed)

「ePubのいいところはHTMLとの親和性」なのだとすれば、それは「ウェブの書籍化」には向いてるかもしれないけれど、「紙媒体の電子化」には向いてないよね。

| 「ePubのいいところはHTMLとの親和性」なのだとすれば、それは「ウェブの書籍化」には向いてるかもしれないけれど、「紙媒体の電子化」には向いてないよね。 - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク 「ePubのいいところはHTMLとの親和性」なのだとすれば、それは「ウェブの書籍化」には向いてるかもしれないけれど、「紙媒体の電子化」には向いてないよね。 - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

 「ePubで充分」的な言説をたまに見かけて不思議に思っていたのですが、それらの方々が「デザインはHTML+CSSで充分」と思っているのだとすればそれは単に無知で言っているだけだから仕方ないと思うようになりました。

 ただ、現実には紙媒体のデザインとウェブデザインは全く違うものだし、紙媒体のデザインを電子化するにはePubでは不十分であることを知って欲しいと思います。

 例えば、同じ絵を描く仕事でもイラストレイターと漫画家とアニメーター*1が一緒じゃないのと同じです。それらの区別が付かない人がいるのは仕方ないとは思いますが、そういう人が何かを主張しても「勉強してから出直してこい」と言われて終わりでしょう。


 それから、「ePubで充分、中間フォーマットなんて不要」って言うのは、「.jpgで充分、.PSDなんて不要*2」って言うのと同じだと思うのですが、その辺についてはどう思ってるのかも気になります。

 そういうファイルフォーマットを気にする人がそんなずさんな主張をするとは思えないので、単に制作についてあまり知らない人が主張しているのだとは思いますけれど。


追記(2010-09-25)

id:ks1234_1234

実を言うと私は、

なぜデジタル本が「Webとの親和性」を気にせねばならぬのか、

そこから分かりません。


ハイパーリンク的なことを意図しているなら、

PDFでもリンクは貼れる(注やら、目次から本文へ、外部Webへetc)のは

PDF読んだことのあるひとなら分かるはずなので、

このへんが論点でもないだろうと思います。


やはり最終的には、

「少なくとも今現在の出版工程と、論理マークアップは、かけ離れすぎている」

(ただし私が現場にいたのは2005年まで)

と、

「デザイン自体が紙とWebではまるで違う」

に尽きるなあ、と思うです。

 確かにそうですよね。

 僕もよく分からないのですが「ウェブを書籍化」したいのであれば親和性を求められるのかなと思います。ただ、少なくとも現状では「ウェブを書籍化しよう」なんてことを考えている人はウェブ系ニュースサイト等も含めて全く考えてないみたいですし。


 「デザイン」については考えていましたが、「出版工程」についてはあまり考えていました。

 言われてみれば紙媒体は「最終的な出力さえ正しければよい」的な発想で作られている気がしますし*3、その点は今後も変わらないんじゃないでしょうか。今後もフィルムで修正とかするでしょうし――今はもうフィルムとか使ってないのかもしれないけど。


b:id:ageha0 [わしもそーおもう。] 印刷の発明と近代的な本の誕生の間には1世紀ほどタイムラグがある。その間は、写本を生業とする修道僧の技を活かし、豪壮な書写本を模した印刷本(インキュナブラ)で埋まっている。速度は違うにせよ似た動きはある筈。 [2010/09/23]

 なるほど。現状だとPDFが「紙媒体をそのまま電子化したもの」に近い気がします。

(また「なんでPDFじゃダメなの?」という問いに対する明確な回答を見た事もない気がします)


b:id:vantguarde [thought] 「充分」→「他はいらない」っていう考えかたなのかしら。 [2010/09/24]

 少なくともそんな感じの主張を見かけることはあります。


b:id:forestk 「ウェブ媒体」とか「紙媒体」とか一括りにしちゃうところから、どうにかした方が良い [2010/09/24]

 確かにそうです(以前に「電子ブックのあるべき姿はジャンルごとに違ってる。」とか書きました)。

 ただ「デザイン」については紙媒体とウェブでは全く違っているので(見た目じゃなくて考え方から違ってる)、そこは括っても問題ないと思っています。


追記(2010-10-01)

ジョバンニ

結局WEBとの親和性云々は結局タグ付きテキストの表現力に帰着するのでないですかね。

構造化されたテキストであればタグ付きテキストで表現するのはよい方法だけれど、現実の文章はそんなに構造化されたものばかりではない。画像のレイアウトなども構造化されにくいものの一つ。PDFが紙の書籍に近いのは構造の部分を取り去ってレイアウト情報に徹しているからともいえる。

同じタグ付きテキストの代表であるTeXが印刷物としてある程度成功しているのは手作業で行なえる以上の美しいレイアウトを最初から目指していたためで、そのために実時間でのレイアウトには向かない。

美しいレイアウトを目指さない今のepubの方向は単なる劣化デザインであって、それでもいいという用途のため(まあ、そういう用途は沢山ある)のものでしかない。

(※改行を追加させていただきました)

 「現実の文章はそんなに構造化されたものばかりではない」というのはその通りだと思います。

 さらにはid:ks1234_1234さんが指摘されているように、あるいは沢辺さんと深沢さんの対談でも語られていたように、紙媒体の出版の工程では構造についてはほとんど考慮されていませんので、「紙媒体をソースに電子書籍を作る場合」は基本的に構造化を前提としたタグ付きテキストとは相性が悪いんじゃないかという気がしています。


 逆に比較的構造化されている(はずの)ウェブ系メディアが電子書籍を作るようになって、その中の売れ筋を紙媒体で出版するようになると状況が変わると思うんですけどね。

(構造化されてないのを構造化するのは難しいけど、構造化されているものにレイアウトをほどこすのは難しくないですし)

 ただ、現実には(紙媒体の)出版社に批判的なウェブ系メディアも自らは全く動こうというはしてないわけです――要するに電子書籍なんて儲かるとも普及するとも本気では思ってないし、他人事だから面白おかしく煽ってるだけなんだろう、って気がしています。

*1:ところで、アニメの絵には「原動画」以外にも「背景美術」があり「アニメーター」と言う場合は前者のみを差して後者のことを無視してるんだけど、そのことに自覚的な人はどれくらいいるのかがちょっと気になります。

*2:もしかすると.PSDよりは.pngのほうが近いかもしれないけど。

*3:論理的に正しいかより、見た目が正しいかを優先してると言えばいいのかな。

ks1234_1234ks1234_12342010/09/23 14:29蛇足になりますが、
「.jpgで充分、.PSDなんて不要*2」
は「.AIなんて不要」あるいは「.EPSなんて不要」のほうが
実業務をやってるかたには分かりやすい気がしました。
(実業務をやってないと、どっちにせよ分かりにくいのかもしれません。)

----
実を言うと私は、
なぜデジタル本が「Webとの親和性」を気にせねばならぬのか、
そこから分かりません。

ハイパーリンク的なことを意図しているなら、
PDFでもリンクは貼れる(注やら、目次から本文へ、外部Webへetc)のは
PDF読んだことのあるひとなら分かるはずなので、
このへんが論点でもないだろうと思います。

やはり最終的には、
「少なくとも今現在の出版工程と、論理マークアップは、かけ離れすぎている」
(ただし私が現場にいたのは2005年まで)
と、
「デザイン自体が紙とWebではまるで違う」
に尽きるなあ、と思うです。

asakura-tasakura-t2010/09/23 19:01 フォーマットの件は「最終データと元データは違うよ」という話で通じそうなものを選んだだけで(「デジカメのRAWデータなんて不要」とかも考えた)、あまり深い意味はないです。
 ただ、出版に携わってる人は「.AIや.EPSなんて不要」と言えば分かりやすいかもしれませんが、他方で「ePubで充分」な人には全く理解できない気もします(ウェブ系の人でも.PSDなら触ったことがあると思いますので、分かるかなと)。

ジョバンニジョバンニ2010/10/01 08:43結局WEBとの親和性云々は結局タグ付きテキストの表現力に帰着するのでないですかね。構造化されたテキストであればタグ付きテキストで表現するのはよい方法だけれど、現実の文章はそんなに構造化されたものばかりではない。画像のレイアウトなども構造化されにくいものの一つ。PDFが紙の書籍に近いのは構造の部分を取り去ってレイアウト情報に徹しているからともいえる。同じタグ付きテキストの代表であるTeXが印刷物としてある程度成功しているのは手作業で行なえる以上の美しいレイアウトを最初から目指していたためで、そのために実時間でのレイアウトには向かない。美しいレイアウトを目指さない今のepubの方向は単なる劣化デザインであって、それでもいいという用途のため(まあ、そういう用途は沢山ある)のものでしかない。

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2010-09-09(Thu)

スクロールよりページ送りのほうが優れてるんじゃないのかな。

|  スクロールよりページ送りのほうが優れてるんじゃないのかな。 - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク  スクロールよりページ送りのほうが優れてるんじゃないのかな。 - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

※専門家ではないので、以下は適当な仮説です。


 文章を読むときは、

1.視界に入る文章のブロックを認識する。

2.その端から端まで(縦書きなら右上から左下、横書きなら左上から右下)読む。

3.文章が続いている場合は、その続きのブロックを探して続きを読む。

――という感じで文字を追っている気がしてます。

 その前提でスクロール方式(行送り)をみると、

1.ブロック全体が視界に入っていない

2.ブロックの開始位置が変動する

――となっているために、読みにくく感じるのではないでしょうか。


 実際、ウェブで表示する文章に空行を入れると読みやすく感じるのは、空行によって小さなブロックが作られるために1.が解消されるからのように思いますし。

 あるいは僕がウェブでも縦書きで段組できたほうが読みやすいと思っていたのも、この形式ならほぼ確実にブロック全体が視界に入るからかもしれません。

 ちなみに僕はスクロールさせる時にブロックの開始位置がだいたい同じ場所になるように調整していることが多いのですが、他の人がどうしているのかがちょっと気になります。


 ページ送りの場合は必ずブロック全体が視界に入るように区切られますし、その開始位置も固定されるために読みやすいのでしょう。

 ……そういえばDOS時代もスクロールさせて読むよりもページ送り的なインターフェイスのほうが読みやすかった記憶があります*1。ケータイ向けの2chブラウザも、行送り(スクロール)よりはレス毎にページ送りしたほうが読みやすいです。


 ――というのが僕の適当な仮説になります。

 この仮説が正しいのかどうかはわかりませんが、電子書籍のインターフェイスとしては、スクロール(行送り)じゃなくてページ送りのほうがいいんじゃないかな、と思っています。

 現状の電子ペーパーは書き換えが遅いのでスクロール表示は無理だってのもありますが。そういやEInkって全面黒→白という切り替えみたいなんですが(勘違い?)、あれが全面白→黒になればあまり気にならなくなる気がするんですけどね。。。まあ、仕組み的に無理なんでしょうけれど。

*1:当時主に読んでいたものはパソコン通信のログですが。

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