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2012-04-07(Sat)

電子書籍の正しい値段設定

| 電子書籍の正しい値段設定 - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク 電子書籍の正しい値段設定 - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

 「電子書籍の値段を自由につけれないなんて!」という話をたまに見かけますが*1、実際には「プリペイドで毎月定額を支払うと割引される」とか、「有料会員登録をすると安く買える」とか、「セット購入をすると安くなる」など、既に色々あるわけです。


 とはいえ、「もっとダイナミックに変更を!」という意見もあると思いますので、どういう感じで価格変更をしていくべきか考えてみました。


徐々に値段を上げていこう!

 細かく煮詰めてはいないのですが、

  • 最初の1週間(~1ヶ月)は50%*2の価格で売る
  • 次の2ヶ月(~1年)は70%*3の価格で売る
  • それ以降は100%の価格で売る

――という感じで徐々に値段を上げていく方法が優れています。

(どれくらいの期間で値上げしていくべきかは、検討の余地があると思います)

 これは直感に反している――普通なら時間が経つ毎に価値が下がるので、値段も下げていくべきという意見が多いように思いますが、「値上げ」が正しい戦略だと思います。


値上げが「正しい」理由

 「徐々に値上げする」ということは「最初が安い」ということです。

 これにより

  • 安く入手したいと思う人は、頻繁にストアをチェックするようになる
  • 「徐々に高くなる」なら(必要がない可能性があっても)「その時点で買っておこう」と思う人が増える。
    • また、初期に購入数が増えればランキング的に(広告展開的に)優位になる。

――という事が見込まれます。


 以前に「『いつでもどこでも買える』のは正しいのか?」でも書きましたけど、「いつでも買える」=「希少性がない」ゆえに「価値がない」わけです。

 そこで「早めに買うと安い=(顧客にとって)価値がある」状態を作り出すことによって、購入意欲をかき立てられるようになると考えました。逆に「徐々に安くなる」場合は買い控えが増えるので、販売戦略的にはあまりよくないと考えられます。


 ちなみにこれは僕が考えたことじゃありません。たまたまそのような形式*4で売っている携帯コミックサイトを知って「あれ?」と思ったんですね(直感に反したから)。そこでその理由を考えてみたら合理的だなと思ったのです。


2012-05-05追記

b:id:ks1234_1234 [出版, ビジネス]

書店店頭においては、平台や棚工夫によって、新刊を目立たせるシステムが確立している。Web販売のTOPページくらいではカバーできない。店頭補完なら在庫が強みだが、新刊ビジネスも必要であれば、このモデルは面白い。 [2012/04/08]

 ウェブでの販売で言うと、もっとジャンル最適化したほうがいいと思うんですよね。書店だってジャンル毎に棚の作り方が違ってますし。

 まあ、今回のネタについては「安くしてよ!」という意見に対する回答の1つにならないかな、と思ってます。


b:id:tatsunop [e-book, publishing, business, 考察]

価格を上げる付加価値的な意味でいえば、超高解像度とかどんなにサイズ変更しても組版が奇麗な手間のかかった電子書籍とかも一部の需要はあるはずだけど、採算に乗るほど多くはなさそうだしなぁ。 [2012/04/09]

 そういった物が、例えば「数万円で千部売れる」とかなら見込みがあるような気もするのですが、現実は「安いのくれ」ってばかりですしねぇ。

 さらに言えば、「限定千部」とか「期間限定」なら「数万円で千部売れる」気がしますけど、普通に(限定なしで)売れる気がしません(そうでもない?)。


b:id:houyhnhm

この前ハード見て、コレは普及はナカナカ無理と思った。電子書籍が高いんじゃなくて、媒体が高過ぎる(コンテンツの値段と比較して)。 [2012/04/11]

 電子書籍端末に関しては以前から電子ブック端末を買うのは誰だろう?とかKindleの売り方の不思議(あるいは、電子ブック端末の正しい売り方)で考察したり、あるいは端末レンタルはどうだろう?とか、他にも色々素人なりに考えたことがあります。が、結局「専用端末は売れない」とそろそろみんな思ってるんじゃないですかね?(ハードメーカーはまだいけると考えてるのかもしれないけど)

 なのでスマホ(あるいはタブレット端末の)普及で売れればいいなーというところなのでしょうが、Appleの端末は制約が大きくて参入しづらいし、Androidでの支払いはイマイチだしってところじゃないでしょうか。

(現状ならAndroidで課金システムが整えばもしかしたら見込みがあるのかなー、くらいなのかもしれません)


b:id:NOV1975 [電子書籍, business]

そのかわり最初に売れなければ永久に売れないモデルっぽいので、使い捨てコンテンツを多数出して行く商法には向いてるくらいのものではなかろうか [2012/04/19]

 最初以外は現状と同じなのですが、つまりは現状の電子書籍は永久に売れないってことなのでしょうか。

(まあそんな気がしなくもないですが)


b:id:RPM [e_publish]

別に発売直後に限らなくても、steamみたいに「期間限定の大幅な割引が定期的におこなわれる」でもいいのでは。 [2012/04/19]

 それも最初は考えたのですが、「頻繁に安くなるなら結局買い控えになるのでは?」「安くない時期に買ってしまうと損した気分になるかも」とか*5、「作品点数が非常に多くて成り立つの?」とか*6、色々考えてみて「だったら徐々に値上げでいいんじゃね?」とか思ったのです。

*1:これは言い換えると「安く売ってよ!」って話だと思います。本当に「自由」でいいのなら、紙より高く売る「自由」もあっていいはずですが、その時は文句を言うでしょ? 売れる数を考えたら紙より高くすべきなんですけどねぇ。

*2:あるいは70%

*3:あるいは85%

*4:確か1話単位で売っていて、最新話が半額だったかな。

*5:以上の2点は安くなる頻度によるけど。

*6:作品点数の多さは書籍とそれ以外のコンテンツの大きな違いの1つだと思ってる。

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