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2011-09-23(Fri)

「いつでもどこでも見れる」のは正しいのか?

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 ――基本的には「いつでもどこでも買えるのは正しいのか?」で書いたことと同じなのですが、映像(放送)に関する補足を少し。


 例えば『天空の城ラピュタ』をわざわざテレビ放送で見るのは前に書いた「見れる時が限定されているから」という理由の他に、「他の人も見てるから」という「同時性・共通知識」を共有したいという理由があります。

 同時性・共通知識については2007年末~2008年頃に色々書きましたが*1、当時の読みでは「いまさら同時性なんてかったるいよ」という方向に行くものと思っていたのですが、なんだかんだで同時的な――言い換えるとマツリ的な需要が当時より強くなっているような気もします。

(だからこそUstやニコ生でアニメ流せよ的な意見が増えてるのでしょう)


 また「見逃した番組を見たい」という欲求も、「テレビ放送があって」「それが話題になっているから」という理由で望まれているわけです*2。これは要するに「テレビ放送」の価値に依存して「ネット配信」が望まれているのですから、よくありがちな「放送なんて価値がない」だとか「配信が主流になって放送なんてなくなる」というのは的外れなように思うのです。


 それでは日本版huluや月額バンダイチャンネルの価値は何かと言うと「いつでもどこでも見れる」よりも「安く手軽に連続ドラマを見れる」という部分だと思います。要するに「連続ドラマ」はレンタルで見ると巻数が結構お金もかかるし、気になった続きを借りるのに時間がかかる――といった点の解消だと思うんですよ。映画ならレンタルで借りたほうが安いですし、急にある作品を見たくなったとしても単体で配信を購入した方が安いですから。

 ちなみに僕は月額バンダイチャンネルに入ったのですが、理由は『ノエイン』を全話見ると月額に入った方が安いから、でした。1クールものならセットで1000円しないので、入会しなかったと思います。

(なので今月中に解約しようかな~とか思っていたのですが、『ウルフズレイン』が来月月額で見れるようになるので保留中)

*1#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7

*2:これはつまり「共通知識」としてテレビ放送(マスメディア)が求められているということです。

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2011-08-27(Sat)

「いつでもどこでも買える」のは正しいのか?

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 ネットでは「いつでもどこでも買えるべきである」的な主張を見かけることが多いけれど、それは本当に正しいんだろうか。

 「いつでもどこでも買える」ってことはすなわち「希少性がない」ってことだ。「希少性=価値」なのだから、「いつでもどこでも買える=価値がない」わけだ。だったらそんな状態にするのは価値を損なうわけで、間違ってる可能性が高いんじゃないのかな?


 「いつでもどこでも買えれば便利だよ」というけれど、その利便性に本当にお金を払うのだろうか?

 例えば「期間限定で売られているもの」と「いつでもどこでも買えるもの」ならば、どちらを買うだろう? おそらく「期間限定」のほうを買うんじゃないかな*1

 あるいは「いつでもどこでも買える」という利便性があっても「もっと安くしろ」と言われちゃうわけで、利便性に価値があると思ってる人はほとんどいないんじゃないかな*2


 無料配信についても同じことが言えて、例えば普段無料で見ることができないからこそ「期間限定、無料視聴可能!」が売り文句になって注目を得ることができるわけです。ゆえに勝手に配信されるとそういう希少性が損なわれるので、非常に問題なわけですよ*3

 ちなみに「期間限定」については他にもイベント性(同時性)に絡むため、希少性以外の部分でも意味がありますが、今回は掘り下げません*4


 「入手が制限されている」ってのは「購入動機」としては結構重要なんですよ。買うかどうか迷っているときに「期間限定」だったり「イベント限定」だったり「地域限定」だったりしたら、「一応買っておくか」と思ったりするでしょ*5

 特に「買うかどうか迷ってる」ような時には最後の一押しとしてかなり効果的なんですよ。


 ――という話を書くと「そりゃ売る側の理論だろ」と言われそうなんだけどさ。実際には購入側がそういう価値判断をしてる現実があって、あくまでそれに合わせた売り方をすべきだって話。

 例えば。

 入手難易度が高いほうが入手した時うれしいでしょ?

 入手できなくて悔しい思いをするかもしれないけど、その経験があるからこそ次は入手しようと思うし、入手したときうれしく思うでしょ?

 その理由は入手したいのは「価値があるもの」であって、「制限のあるもの=希少性=価値がある」わけだから、そういう意味で入手に制限を付けるのは意味があることなんですよ。


追記(2011-09-06)

 僕も昔は「DRMないほうがいいかも」と思っていたのですが、「複製が容易」だと「価値がない」と判断する人が多いので、「DRMなしはスジが悪い」と思っています。

 例えば、個人的には「DRMなしのPDF」なら紙媒体より高くていいのですが――それこそそういうモノは「愛蔵版」の範疇なので高くあるべきだと思いますし――おそらく高い値段を付けると「高すぎる、安くしろ」という人がほとんどだと思うのですよね。上にも書いたように、利便性には価値なんて感じてないみたいですし。

(何度も書きますが、「DRMなしPDF」のようなものが出版社から提供されないのは、それに価値を感じて正当な対価を払う人がほとんどいないからでしょう――文句を言ってる方々が正当な対価を払うようには全く見えませんからね)

 結局なんだかんだ言って「安いほうがいい」という人が多いみたいですので、適当な制限付きで安く提供する方向で考えるのが正しいあり方のような気がしています。

(上述したように「制限付き」は一部の声の大きい人がいう事とは違って、実はマイナスにはなりませんからね)


追記(2011-09-14)

b:id:kanose [電子書籍] 購入機会の制限は購入意欲の促進に繋がっているよねという話。なんで同人誌が売れるのかという話でもある/DRMなしのPDF販売だけどインプレスがやってますよ。他にもあるんじゃないかなあ [2011/09/12]

 あー、確かに「DRMなしPDFが提供されない」というのは言い過ぎですね。インプレスの他にもオライリーが提供していた気がします(未確認)。

 とはいえ、先日も書いたように、インプレスやオライリー出しているのは(おそらく)「調べるもの」で、そういうのはDRMなしでも採算がとれそうです――元々数が出ないものですし、電子版も安く売っているわけではないので。

 「学ぶもの」についてもDRMなし版を出せる可能性もありますが、「調べるもの」と全く同じ事ができるとは考えにくいです(例えば「紙とのバンドルのみ」のほうがいいかもしれないし)。

 しかし「楽しむもの」は基本的にDRMなしでは成立しないと思っています(そしてそれを望んでる人が多いでしょう――「楽しむもの」なんてお金を払いたくないと考えてる人が多いみたいですので)。


b:id:shidho [電子書籍, コンテンツ配信]「無料で」とか「フリーミアム」とか声高に言っていた人たちも、マネタイズの方法が分からなかったから言ってるだけで、有料メルマガが流行ればみんなそっちに行っちゃうと思いますよ、みたいな。 [2011/09/12]

 そうですね。最近はちゃんと電子版を出すことで収益を上げている会社もあって、そういうところには出版社も提供するわけですよ。

(これはケータイ漫画が流行っているのを見ても明らか)

 これはおそらくAmazonに対してでも同じで、Amazonからなかなか出てこないのは単にAmazonの出す条件が悪いからでしかないんですよ。(どこかで書いた気もしますが)例えば「実際に売れても売れなくても500部分の代金は払う」とかいう条件なら、喜んで提供する出版社が多いと思いますし。

(500部以上売れると思えるなら配信元は損しないので、無理な条件ではないでしょう?)

*1:「限定商法」と揶揄される程度には「限定」を選ぶ(価値があると判断する)人が多いと思う。

*2:あるいは「いつどこ=価値がない」から「安くしろ」と言ってるのかもしれない。

*3この研究はそういう点を無視してるのであまり意味はないですな。他人の価値を毀損してるのに「Win-Win」とか言われても説得力がまるでないです。

*4前にちょっと考えてたけど、マツリ的には同時性は重要で、同時性を成立させるには「期間限定」が必要だと思うんですよ。

*5:逆に「いつでもどこでも買える」なら「買わなくていいか」って思っちゃうでしょ。

2005-11-10(Thu)

ネット系の会社は微妙に「みみっちい」トコが多いように感じる

| 00:31 |  ネット系の会社は微妙に「みみっちい」トコが多いように感じる - 浅倉卓司@blog風味? を含むブックマーク  ネット系の会社は微妙に「みみっちい」トコが多いように感じる - 浅倉卓司@blog風味? のブックマークコメント

 はてなダイアリーなんて、有料オプションを使ってもAdSenseの半分ははてなにもってかれちゃうもんね。それがはてなの収益にどのくらい貢献してるのか分からないけれど*1

 あれま。はてなのシステム変わってたんですね。失礼しました*2


Googlezon vs. Amazoogle

しかしGoogleに入る莫大な金を、Googleがどのように還元しているかを見ると、率直に言って「みみっちい」の印象を受けざるを得ない。

実際、還元率で比較すると、Amazonの「気前よさ」とは好対照だ。見てのとおり私のサイトではAdsenseもAmazon Associateも両方やっているが、Amazonの方がはるかに「儲かって」いる。その差10:1以上だ。コンテントプロバイダーがどちらに対して好意的になるかは一目瞭然だ。

 実際の還元率はどのくらい違うんでしょうね*3。上記の比較だと、還元率が問題じゃなくて単にAmazonのほうが効率的なのかもしれないし。

 でもまあ、還元率がどうのこうのよりも金額が大きいほうに対して好意的になるのはそうだと思うし、したがって金銭の支払いが大きいAmazonに好意的になる、というのは分かる。


 そういえば昔はbk1を使っていたのにAmazonに変えたのは、ポイントの使いにくさ*4と還元率*5の違いからで、ウェブサービスの有無は全然関係なかった。

 書協に遠慮してるためか他サイト/店は3%の還元なのだけど(当初3%に決まったのは確か金券ショップの図書券の値引率がそれくらいだからだった気がする)、Amazonはそれ以上なんですよね。他も追随すれば良かったのに。


 ところで、「気前のよさ」によってコンテントプロバイダーの好意が変わるのであれば、ひょっとすると日本の企業も気前が良くなれば、今からでもトップに追いつけるかもしれない。

 ヨドバシカメラあたりがアフィリエイトを始めて5%ポイント還元とかやったら結構イケそうな気もするんだけれどなぁ。

*1財務諸表も公開されてないからね……。

*2:ご指摘感謝>bakelattaさん

*3:Amazonの書籍は利益に対して大ざっぱに15%~25%くらいの還元率になるのかな。

*4:現金による支払がないことが問題じゃなくて、購入金額の一部をポイントで支払うことができなかったのが問題。毎月締めてくれるトコはAmazonより良かったんだけれど、相当溜めないと使えないんじゃ意味がない。

*5bk1は3%。

bakelattabakelatta2005/11/11 00:56今は半分持ってかれないんじゃないでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20050818/1124348293

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